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沖縄



以前の会社の慰安旅行に参戦!

ある日、昔勤めていた江戸D社の後輩コパ君からメールが来ており、見ると「沖縄に行くもんで、お金ください」と書いてあった。何のことかわからず添付ファイルを開けてみると、D社慰安旅行の参加者名簿の中に、わたくしがいるではあ~りませんか。D社といえば慰安旅行でグアムに行ったりすることで有名だが、最近は巷の不景気によって派手な動きが出来ず、箱根や熱海に甘んじていた。しかし今年は旅行の幹事が「今期はめちゃくちゃ売りまくるのでどうか良いところに連れて行ってください」と社長に懇願したのが通ったようで、久しぶりの遠出となったようである。行く頃になって実際フタを開けてみると売上は言うほどのものでもなく、社長に「売上やるって言ったの誰じゃー!」と怒られていたりするのも毎度の風物詩のようで微笑ましい。
今回の旅行は2011年正月明けの1/14~16が1班、1/15~17が2班である。飛行機がうっかり墜落しても半分は生き残るようにとの配慮であろう(違うか)。私はこれまで万年1班だったのだが、今回は仕事の都合上、人生初の2班で行くことになった。
1班といえば、社長+ゴルフがもれなくセットで付いてくるのだが、2班はどんな感じであろうか。ゴルフが無い分、おそらく自由時間が多いものと察する。などと考えていたら、ゴルフ担当の方からメンバー表が送られてきた。見ると、わたくしがいるではあ~りませんか。どうやらゴルフを1班の最終日に持ってきて2班の方も参加出来るように設定されたようで、私の人生初のゴルフ無しD社慰安旅行は露と消えたのであった。

仕事仲間と久々の再会!

当日の朝、着替えやゴルフ玉の入った重いカバンを背負って自転車で駅まで行き、そこからまた歩ってバス停へ向かう。名古屋組が出発する中部国際空港(セントレア)は私の家の隣町でものすごく便利かと思いきや、肝心の自宅が超~辺鄙な場所に建っているため、飛行場に行くまでの道のりは険しいのである。
予定どおりの時刻にバス停に着いたが、バスが来ない。なんと、平日と休日のダイヤを間違えたようである。少し余裕を持って家を出た貯金をすぐに使い果たし、「事故渋滞など起きませんように」と祈る私を乗せたバスは田舎道をノコノコ進み、何事も無くセントレアに滑り込んだ。
今回の旅のお供は、名古屋営業所の工務店さんとレミ君だ。ANAの搭乗手続きカウンターの前で待っていると、2人がやってきた。レミ君に「パスポートは持ってきたか?」と尋ねると「えっ?あうあう」となっていた。かなり旅慣れない様子で面白い。工務店さんは「今回は警戒して普通のズボンで来た」と言っている。ジーパン事件でよっぽど懲りたらしいが、カバンの中には一応ジーパンが入っているらしく、あまり懲りていない模様。空港のスタバでお茶を飲み、沖縄行きの全日空機に乗り込んだ。
沖縄は2年ぶりであろうか。前回はいつもの女子プロゴルフ初戦のダイキンオーキッド観戦で3月に来たのであった。毎年行っていたのだが、昨年は会社が変わり、月初が休みにくくなってしまったため、断念したのである。それだけに久々の沖縄は胸が躍る。
先に東京・大阪などの他部署組が到着し、名古屋組はタクシーで合流してバスの中で弁当という寂しい計画となっていたが、東京組の飛行機到着が遅れたようで、運良く皆の待つバスに合流、昼食も同じ店でとることが出来るようだ。
バスに乗り込むと、懐かしい顔に混じって新しい顔も揃っており、時代の流れを感じる。ナナメ前の席では感激君がイビキをかいて寝ており、懐かしい風景も健在だ。
昼食は那覇市内の「首里殿内(すいどぅんち)」。ここの料理はどれも素晴らしかったが、特にソーキソバは絶品。今までいろいろな沖縄そばを食べてきたが、これは本当に美味い。店の場所を忘れてしまったが、調べて今度また来なければなるまい。

王道の美ら海水族館へ!

バスは一路「美ら海水族館」を目指す。いっちょまえにバスガイドが付いており、沖縄の町並みや歴史などについてしゃべりまくっているが、聞いている人はまばら。「らりるれろ」の発音が日本語なのにかなりの巻き舌で、後ろの席のタキえもんが「ちゅっるぁうみ」などとマネするので、ガイドさんが怒り出さないかどうか心配である。
高速道路を終点の許田まで進み、名護市からは本部半島を進む。この日の沖縄は昼から雨が降ったりやんだりだったが、ここにきて雨足が強くなってきた。今まで本部半島で太陽を見たことがないので、そういう地域なのだろうか、それとも相性が良くないのだろうか。
到着した美ら海水族館は、雨に加えて風も強くてえらいことだったが、前回大雨で諦めたイルカショーをどうしても見たかったため、頑張って海沿いまで進む。暴風雨の中、イルカショーは予想に反して大盛況。イルカたちは雨が降ってもあまり関係ないが、我々人間は寒いわ冷たいわヅラが飛ぶわで大変である。飼育係の人も大量の水しぶきをかぶって「ぐえっ」などと叫んでいる。
イルカショーは見ごたえがあった。沖縄民謡にあわせてイルカが歌って踊ったりして、微笑ましい(どんなイルカじゃ)。隣のございます部長も「最近来たばかりなのですよねー」と遠い目をしていたが、それでもイルカの数々の技に感嘆の声を上げていた。
イルカショーが終われば、外にいる理由は何も無い。早速館内に入り、いつもの名古屋軍団とともに奥へと進む。
さすが土曜日だけあって来場者が多いようで、人気のあるクマノミだとかタツノオトシゴなどの水槽の前は人だかりで何も見えない。空いているのは下顎の突き出たブサイクな魚とか、全然動かないヒトデの水槽だけである。
個人的には、砂の中からにょきっと顔を出した変なアナゴが好きであったが、あまりじっくり見る余裕もなかった。巨大水槽のサメやエイは圧巻。大きな魚にひっついて泳ぐ世渡り上手なコバンザメも必ずいたりして、どこの世界も同じだと感心する。

あっ、そのおヒネリは!

水族館からは来た道をひたすら那覇へと戻る。沖縄自動車道はどうやら無料らしく、その割にはそれほど渋滞もなくて快適だ。今回の宿は波の上ビーチ近くの「パシフィックホテル」。さすが沖縄、熱海のホテルニュータカハシなどと違ってリゾート感あふれる佇まいでワクワクする。
ここでついに1班のメンバーとご対面。しばらく見ないうちにサクランボさんが激ヤセしており、びっくり仰天である。
しばしの歓談の後、国際通り沿いの宴会場へバスで移動。牧志の「ゆらてぃく」という沖縄料理屋で、ちょうど良い感じで貸切になっていた。
入店するとデス部長が「おーい、こっちこっちー!」と呼ぶので行ってみると、社長の隣という素晴らしい席が用意されていた。店にはカワイ子ちゃん店員がいて、デス部長が「あの娘ええなぁ~」とずっと目で追っていたが、社長が「写真撮らせろ」と言って強引にカメラに収めて満足げなのを見てホゾを噛んでいた。
舞台では幹事のケインなどによるテーブル対抗ゲームが始まり、ここでも社長テーブルの特権を生かして得点を重ね、賞金をゲット。その後はお待ちかねの三線と唄による舞台が始まった。沖縄民謡の振り付け指導などもあり、ウッチーなどが踊り狂っている。酔っ払って気分の良くなった社長も舞台の演奏者におヒネリを投げていたが、良くみたらさっきのゲームで獲得した我々の賞金ではないですか!
酔っ払ったため2次会の店はどこだったか覚えがないが、かなりの大人数で入店。ここでも三線の生演奏をやってくれるというので、早速「花」をリクエスト。花は私の囲碁仲間である喜納昌吉氏が作詞作曲した名曲であり、不思議な縁といえる。その他3曲ぐらいやってくれて大満足。最後には演奏していたカワイ子ちゃんとの写真撮影もあり(いつのまにか2ショットで写ってました)、ちどり足でホテルへ戻った。ホテルでは女の子部屋で宴会。酔っ払ってへにょへにょになって部屋へ戻って就寝となった。

安定のゴルフ大会!

翌日の朝、早くも事件が勃発。カバンが無いのである。昨日酔っ払ってどこかへ置いてきてしまったのだろうか。と思っていたら、うどん子から電話が掛かり、カバンを無事保護。どうやら昨日女の子部屋に忘れてきたようである。これが無いとこの日のゴルフがやりにくいだけに、危ないところであった。ナイスうどん子(誰)。
事件のおかげで朝食の時間が5分しか無く、大急ぎでバスに乗り込んだ。この日の沖縄は風が強くてものすごく寒い。到着した沖縄カントリークラブで半袖なのは私だけである。雨まで降ってきてかなり強まっており、デス部長などは合羽を購入していたが、私は「防寒具は沖縄に失礼じゃー」と弱弱しく叫んで半袖のままティーグラウンドへ向かった。
社長の始球式で試合開始。第1組は社長、ナベ部長、ウッチーと私の4人。第1打はカワイ子ちゃんがカメラを構えており、嫌でもチカラが入る。このコースはフェアウェーが狭く、なかなか難しいらしい(私はあまりにもヘタすぎて狭いも広いもあんまり関係無し)。
途中のお茶屋で、ニギリで形勢の悪いらしいデス部長が「最後の3ホール、倍付けで!」と無謀な勝負を挑んできた。こちらも社長やナベ部長のズルいニギリに旗色が悪く、負けるわけにいかない。後ろの組でプレーするデス部長の池ポチャが見えて狂喜乱舞の私も最終ホールでOB2回の大叩き、しかしなんとか3ホール勝負はモノにし、被害は最小限でくい止まった。
プレイ後はカメラマンのカワイ子ちゃんが写真を売っており、笑顔に負けて1枚購入した。調子に乗って一杯写してもらったので、やむを得ませんな。

安定の大宴会!

昼も食べずにゴルフをやっていたので腹が減り、ホテルに戻ってからスキー部長、デス部長、ウッチーの4人でジャッキーステーキハウスへ行くことにしたが、ホテルの部屋に靴が無い。どこへ行ってしまったのだろうか。仕方無くゴルフの靴で出掛けることにした(ゴルフの靴があって良かったなぁ~)。ジャッキーは私の御用達で、味はさすがに和牛並みとはいかないが、安くて美味しいものが食べられる。量もさすがアメリカンな感じである。どうやらランチは一日中やっているそうで、Cランチ500円を注文。サラダ、スープ、フライなどが付いて500円とは、おそろしい低価格だ。その他タコスなどを注文して泡盛を飲み始め、そのまま国際通りの居酒屋へと向かった。
店はこれまた私の御用達「琉球ダイニングあれんじ」。奥から出てきた店長の山極さんは相変わらずのモドキ君似。途中からゴルフ以外組が大勢合流し、大宴会となった。
ございます部長がパイナップルを店に持ち込んで強引にふるまっており、なかなか面白い。合流したエバ嬢が「ウチの部屋に誰か靴忘れた人~」と言っている。どうやらカバンだけでなく、靴も忘れたらしい。酔っ払っていたとはいえ、ひどい体たらくだ。
デス部長は感激君らと合流して遺憾な店に行くようでそそくさと店を出ていったが、代わりにうどん子が隣になって談笑。昨日の夜と同じ質問をしてしまったらしく、かなりご立腹な様子である(当たり前か。しかも同じ質問3回目らしい。残念~)。
その後はタキえもん推薦のダーツバーに行って飲んだが、泡盛飲みすぎで矢も握れず、ホテルに戻って就寝となった。

レンタカーで沖縄観光!

最終日、タキえもんとタンナカはんに誘われ自転車をレンタルしてサイクリングの予定だったが、残念ながら雨模様だったので、スカイレンタカーで車を借りて観光することになった。
まずは定番の首里城へ。守礼門ではタキえもんが「なんか大したことねぇなあ」などと暴言を吐いており、危なっかしい。
正殿まで行くと、スキー部長がレンタルバイクで来たらしく、合流。昼食を4人で食べることになり、私がどうしても行ってみたかった「首里そば」を徒歩で目指す。少しややこしい場所に店は建っていた。運良く並ばずに入店出来、そばを注文。ここのそばはコシが強めで、大変美味。おでんのようなものもあり、そちらも美味だった。タンナカはんが注文した「ジューシー」という炊き込みご飯も美味しそうだ。
スキー部長と別れ、3人で今度は米軍基地を目指す。その途中で普天間基地近くにある「中村家住宅」というスポットに寄ってみた。昔の庄屋さんのお宅のようだが、なかなかの豪邸である。
管理事務所でお茶をいただき、また基地を目指す。普天間基地を見渡せる高台が見付からなかったので、針路を北に変えて嘉手納基地へ。道の駅の屋上から基地全貌が見渡せ、ナイススポットだ。残念ながら飛行機の飛ぶ気配はなく、諦めて1階へ。さっきたらふく食べたばかりのタンナカはんがジャンボチーズバーガーを発注しており、相変わらずの変人ぶりだ。車に戻ったその時、軍用機2機が揃って飛んでいき、タキえもんも「うおー!」と大興奮。屋上ではカメラを構えた人たちが一杯いたが、時刻表みたいなものがあって、飛ぶ時刻が決まっているのだろうか。
東京組は飛行機が少し早いため、彼らとお別れ。徒歩で国際通りを歩き、どこかの居酒屋に入ろうと思ったが、レミ君らが飛行場で暇にしているようなので、ゆいレールに乗った。
空港では名古屋組と大阪女子組が揃っており、プチ宴会開始。飛行機が飛ぶまで粘って退散となった。
今回の旅では行きたい店にも行けたし、良い店も教えてもらって有意義だった。補助金をいただいた社長や幹事さんなど、皆さんに感謝である。次回また沖縄を訪れる時までに、泡盛で記憶無くさないように肝臓のトレーニングをしておこう。
おわり。