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北海道



傷心旅行。

筆者36年の人生における十大ニュースの第1位に入るであろうえらい事件が勃発した。7年間オールタイム推しメン(たまにヤグチやあいぼんにもフラフラしたが、基本的に)である辻ちゃんが、どこかの馬の骨と熱愛発覚、ご懐妊、そして結婚という、いきなり筑波大学のバレー部にパス、トス、アタックを決められたような一瞬の出来事がニュースされたのである!ちなみに十大ニュースの第2位は「高校生の時に野球部で2塁打を3本打って新聞に載った」、第3位は「7歳の頃に小学校で池の氷つついてたらそのまま頭から池にハマった」であり、今回の事件がどれほど重大であったかが容易に想像できよう。気が動転した筆者は気付くと日本旅行で北海道行きのスカイマーク便を予約していた。そうして、傷心旅行in久々の北海道が計画されたのであった。

うっかりラーメンを。。。

翌日朝6時半の飛行機だというのに、前夜フッキーと深酒するハメになり、数年前にタキえもんと札幌行った時起きられずに飛行機乗り遅れた事件が思い出されたが、さすが失敗を二度と繰り返さない性格の筆者、無事4時3分に起床(4時にセットした目覚ましの記憶無し。あぶねぇ)。
行きの飛行機は空いており、窓側の席をゲット。スカイマークは安いだけあって、飛行機は小さいし、CAは何の働きもしないが、それはそれで問題無い。千歳空港に降り立ち、これまた格安の北海道レンタカーで4日間のお供であるマーチを借り、一路札幌を目指す。
千歳から札幌は1時間程度。この日は札幌営業所の方々とランチでも食べましょうということになっていたので、早速南2西2まで行くと、容易に会社のビルを発見。まだ10時であり、さすがに今お邪魔しても早い感じだったので、取り急ぎ大通りで開催中のライラック祭り会場にでも行ってみることにした。近くの駐車場に停め(その駐車場はどれだけ停めても1,170円というお値打ちなところだった)、大通りを東から西に歩く。ライラックって、もっとバサーッと柳みたいに垂れ下がっているイメージだったのだが、木に紫色の花がポコポコ成っている感じで、かわいらしい。まだ時間が早いことと、おそらく平日だからか、特に主だったイベントもやっておらず、しばらくベンチに座ってのんびりしたり、くつろいだり、ぐうたらしたりして過ごす。
買って来たるるぶを見ていると、なんと近くに流行りのラーメン屋があるのを発見!「いや、そろそろ昼だし、みんなとのランチがあるしな~」という心のブレーキよりも「まあ、ラーメンは別腹だしな~」という人生の経験が勝り、早速入店。その「千寿」という店はオンボロなビルの地下にあり、とても流行っているような感じではないが、続々とお客さんがやって来る。かなりの人気店のようだ。その店の看板メニューらしい「味そ」を注文。よくわからないが、な~んかこだわった味噌という感じがして、美味であった。関係無いが、店のところどころに「ティッシュは各自ゴミ箱へ」と書かれてあり、「ティッシュ置いて行ったらどうなるんだろ」という興味が湧いたが、大人なのでやめておいた。

札幌営業所。

やっと営業所へ。ビルの3階に札幌営業所はあった。営業の2人はやっぱり外回りに行っていて、リョーマ君と2人でランチ食べることになっちゃったりして~♪と思って入って行くと、きっちり全員席に座っていた。聞いていたとおりの狭さだが、夏に移転するということで、少しはマシになることを願う。
ランチは近くのお洒落な店に連れていってもらい、「実はまあまあお腹一杯なんですけど~」ということは一切顔に出さず、チャーハンを完食。これ、札幌営業所の方々が読んだら、怒りそうですな。
筆者が初めて北海道を訪れたのは、10年ほど前の情報システム部時代、某仕組みの伝道師として北海道支社入りした時だ。この時はうまいこと東京、仙台と予定をつなぎ、北斗星で札幌入りしたのだったが、さすがに後で上司に怒られた記憶がある(効率的だから良いと思うけどなぁ~)。その北海道支社はこれまたうまいこと花見の日(それに合わせて行ったという噂も)で、当時業務を担当していたミキちゃんという女性と少しだけ仲良くなったのだった。そのミキちゃんは現在もなお業務のチーフとしてがんばっているとのことで、挨拶に行くという一大プロジェクトが筆者の心の中で結成された。ウッチーに近くのMORIMOTOという洋菓子屋に案内していただき、その店でしか売っていないというロールケーキを発注。それを持ってミキちゃんのもとへ行くと、たぶん覚えてくださっていたようで、笑顔で応対してくださった。いやー、感無量であります!

直線道路。

だいぶお邪魔してしまった。皆さんに別れを告げ、ALTAで少しだけハロプロショップを覗いて、地下街でCDを購入(車で歌いまくる用)し、今宵の宿泊地である旭川を目指す。札幌と旭川を結ぶ国道12号線は、筆者が現在最も走ってみたい道路であった。日本一長い直線道路を含むのが12号線で、どんな感じなのか興味津々なのである。直線と言ったって、右折車線があったりして中央分離帯は微妙に曲がったりしてはいるが、長い目?で見ると、ずっと真っ直ぐなのだ。直線の区間は29.2kmあり、昔のエラい人が「この道は将来根室街道などに繋がる主要道になるはずなので、いらんことせずになるべく真っ直ぐに作れい」と命じたのが事の始まりだそうである。こんな直線、東京などでは絶対無理。北海道ならではの産物で、案外こういうのが面白いと感じる筆者だ。
日が暮れる頃に旭川に到着。この日は旭川駅前のターミナルホテル宿泊だ。ラッキーなことに最上階の見晴らしの良い部屋をゲット出来、しかもちょうど夕日が沈んだ後を見られるナイス眺望(ちょっと遅かった)。ついでに、ターミナルホテルだけに、筆者の萌えアイテム「電車」も走っているのが見え、テンション↑↑だ。
昼間食べ過ぎたので少し胃を休め、暗くなってから行動開始。会社の部長がなぜか常連らしい「大舟」という居酒屋に入店してみた。旭川といえば北海道の内陸であり、ヘタをすると群馬や栃木より海が遠いかもしれないが、最近は輸送技術も発達しており、新鮮な魚介類が手に入るようで、この店も海の幸が名物のようだった。早速刺身の盛り合わせを注文。この季節しか採れないホタテの珍しい部分なども堪能出来、店員も気さくな感じで、良い店だ。この時季はアスパラが最高だと地元の遊び人から連絡が入った(どんなホットラインや)ので、早速注文したが、これがまた美味!いままでそんなにアスパラ好きではなかったが、考えが変わる一品である。
大舟からの帰りにいつもの「春夏冬」で一杯やり(あ、ラーメンです)、いつもどおり満足してホテルへ。そういえば春夏冬も地元の遊び人の入れ知恵だった。後で聞いたら、大舟もご存知とのこと。やっぱりこういうのは、地元の遊び人に聞くのが一番である。

作戦変更。

さて。この期に及んで、まだ旅のルートを悩んでいた。当初の予定では、旭川から北を目指し、士別や音威子府(えらいマイナーやな)を通って稚内入り、ノシャップ岬と宗谷岬で傷心に浸り、オホーツク海を走って網走まで行くという強行スケジュールだったが、どうも強行過ぎる気がすることと、件のリョーマ君が「芝桜とチューリップもいいよ」と言っていたことにより、あっさり芝桜とチューリップを見に行くことに決定した(いいじゃん別に)。
朝6時に起き、ホテルでバイキングの朝食。ここのバイキングはネットのお客さんの声でも「絶対食べるべき!」という意見が多かったとおり、なかなかのもの。特に、いくらが山盛りになっており、ゴハンの上にどれだけでも何度でもかけ放題!これだけで軽くモトを取れていると思う。大丈夫か?ターミナルホテルの経営状態は。

花街道。

前述の作戦どおり、まずは芝桜で有名な滝上を目指す。上川から北上してしばらく行くと、滝上公園に到着。入口でおばちゃんに「チューリップ公園などにも行くなら、共通券がオ・ト・ク☆」と迫られ、勢いに屈して購入した。それにしても芝桜!テレビでずっと見たい見たいとは思っていたが、あれほど壮大な景色とは。赤、ピンク、白の芝桜が地面にカラフルな模様を描き、見た目に加えて春の香りも運んで来る(詩人)。通常は花びらは5枚だが、よ~く見ると6枚羽なヤツもごく稀に存在し、変わり者でも立派に生きているねぇと、なんだか共感したりする(いや、マジで詩人)。見頃は5月6月だそうで、ちょうど良い時季だった。
滝上からオホーツク海に抜け、しばらく行って少し入ったところに上湧別チューリップ公園がある。筆者は、チューリップ好きである。1個の球根から1個の花が素朴に咲くところがイカす。この公園のチューリップにもまた度肝を抜かれた。あかしろきいろ~どころではない。ウチの実家の土地が5つぐらいは入りそうな広大な敷地(いや、もっとです)に、ところ狭しと整列しているのだ。チューリップって、アノ形がメインなのだけど、それ以外にもバラ風味だったり、カーネーション風味だったり、色も単色ではなく、いろいろ混ざっているものもあり、飽きさせない。筆者は「ミランダ」という種の、真っ赤でシャクヤクのような形のカッコ良いチューリップに心奪われた。今度自分で育ててみたいものだ。
上湧別からはまたオホーツク海沿いを走る。途中初めてのサロマ湖に感動。サロマ湖の一番海側にあるワッカ原生花園を覗いてみたが、まだ早いらしく、何も咲いていなかった。
そのまま網走も通り抜け、内陸に入ったところに藻琴の芝桜公園がある。ここも滝上と並んで有名な芝桜公園で、滝上に負けず劣らず素晴らしい眺め。滝上でおばちゃんから買った共通券は滝上、上湧別、藻琴のセットで1,000円。全て制覇し、達成感で一杯である。藻琴の入口のおばちゃんにも「やったねぇ」と褒められた(イェイ☆)。花などにあまり興味がなさそうに思われがちな筆者だが、そう思ったアナタは早合点のおっちょこちょいのチョンチョコリンである。昔「花時間」という月刊誌を購読していたことはあまり知られていない(本当です)。好きな花は白バラ、花言葉は「あなたを尊敬します」。どう?
藻琴からこの日宿泊予定の屈斜路湖畔「川湯温泉」までは本当にイナカ通り。一応バス通りのようだが、バス停の名前がかわいらしく、目印が他に無いので「中山邸前」とか「千葉さん家前」とか書いてある。
少々腹が減ったので、摩周駅前の「弟子屈ラーメン総本家」という店で一杯。ここは東京にも進出している有名店らしく(私としたことが、知らなかった)、注文した「鮭冬葉(とば)塩ラーメン」は美味。

ギザ川湯ス。

屈斜路湖畔に「砂湯」という場所があったので車を停め、行ってみた。ここは不思議な場所で、湖近くの砂を手で掘ると、なんと温泉が湧いてくるというのだ!試しに掘ってみると、アラ不思議、本当に温かいお湯が湧いてくる。どんな仕組みなのやら謎だが、かなり面白い。
キレイに掘って温泉風にしてある足湯コーナーがあり、ちょっとやってみたいのだが、誰もやっていないためちょっと恥ずかしい。モジモジしていると、ちょうど大型バスでやってきた団体さんの中の兄ちゃんがチャレンジし始め、筆者も団体さんのフリして便乗。予想よりもはるかに熱いお湯で、10分もやっていると真っ赤になるぐらい。団体の兄ちゃんも足が真っ赤になっていた。
この日の宿は川湯ホテルプラザ。名前はホテルだが、和室で旅館のような感じ。シングルだが、ちゃんと布団をひきに来てくれたりして、ちょっと嬉しい。
ここの大浴場はなかなかで、普通大浴場といっても広めの湯船が1つあるだけだったりするが、ここはもちろん天然温泉で、低温、中温、高温、打たせ湯、飲湯など、各種とり揃っている。温泉自体も強酸性で様々な効能があるらしく、長いことかけて湯治に来る方も多いようだ。試しに飲む温泉を試してみたが、酸性が本当に強く、キッツイ味。しかし胃腸に良いようで、そう言われるとその後はずっと快腸な気がする。
川湯温泉は近くの硫黄山から温泉が流れて来ているそうで、昔の人も何かあると薬のように使っていたとのこと。屈斜路湖から流れる釧路川も、実は昔は薬の川と呼ばれていたようで、釧路の語源はクスリだと言われていたりする。そんなわけで地名もこのあたりは当初「湯の川温泉」と呼ばれていたが、既に函館の湯の川温泉が有名だったため、混乱を避けて「川湯温泉」と名付けられたそうな(何て勉強になる旅行記なのでしょう)。
温泉からあがってもしばらくポカポカ。温泉の効能には本当に恐れいる。
やっと腹も減ってきたので、近くの居酒屋「源平」に突入。ここでは名物の行者にんにくの天ぷらなどがおススメ。早速店のおばちゃんと仲良くなり、天ぷらをサービスしてもらった(得意技)。
隣のテーブルで飲んでいた夫婦がこれまた遊び人?で、道東21回目というツワモノだ。是非行くべき秘境や、昔の思い出などを3時間ぐらいも語ってくださり、「また明日来ます~」と言って帰っていった。店の主人によると、本当に毎日店に来るそうで、オモロイ夫婦だが、確かに筆者も今度川湯に来たらまたこの店に入るかもしれない。最後に店の名物「噴火ラーメン」を食べたが、一番辛くないものでも激辛。噴火しそうであった。

また予定変更。

川湯ホテルプラザの朝食もバイキングで、好物ばかりで大変満足。朝からスパゲティやグラタンを食べまくり、ハードな一日に備える(仕事の日はサンドイッチ1個なのに)。
この日の天気予報では、道東が一日中雨。その他地域も朝は雨で、午後は微妙といった感じ。まさに道東攻めを開始しようとしていた筆者は思い切って再度の予定変更を敢行、本来翌日の予定だった襟裳岬に向かって南下を開始した。
雨とはいえ、釧路湿原の真っ只中を突っ切る国道はかなり爽快。釧路では市場かラーメン屋に寄りたかったが、えりもはかなり遠いので、涙を飲んでスルー。雨に加えて風も強く、海沿いの道にはたまに波しぶきがはみ出てきていたりして大変危険だ。それにしても、天気予報ではそろそろ雨もやんで良い頃だが、一向にやむ気配がないばかりか、風雨はますます強く、海も「東映」という感じで荒れ狂っている。進むにつれて車の数も減り、なんだか心細くなってきた。このまま海のもずく(藻屑?)になっても、誰も気が付くまい。
失意のズンドコで襟裳岬の手前10kmあたりまで来たその時、歴史は動いた。急に雨雲が視界から去り、太陽が照りつけ、青い道、輝く丘、躍動する木々が現れたのである!これこそまさに奇跡、神の10kmを襟裳岬へゆっくり進む。
岬の先端は、ものすごい風。風の谷のナウシカと良い勝負だ(知らんけど)。海と崖と草原の広がる様は、わかりやすく言えば、バトルアスリーテス大運動会の神崎あかりの母御堂巴の墓があった場所に似ている(知らんか)。岬の先の先に戦争で命を落とした人々の碑が立っているが、そこまで行くと本当にものすごい風。「あざらしいるかな~」などと崖に近づこうものなら、ララァのように宙に舞い、あざらしの群れまで軽く行けそうである。
売店に入ると、名物ホタテラーメンがあるようだったが、朝のバイキングで腹も減っていないため、ツブ丼を注文(食べるのか)。ツブは北海道名産の貝の一種で、それを卵とじにしたものだった。残念ながら、期待したほど美味しくなかった。貝はドンブリにして大量に摂取するものではないかもしれない。

愛も幸福も通過。

今度は十勝平野を北上。サラブレッド牧場が並び、牛や馬が放牧されている様をみながらのドライブは気分爽快だ。道の至るところに「馬とびだし注意!」などと書かれており、微笑ましい。そういえばウチの実家の隣も牧場だが、ある日牛がこっそり脱走したらしく、ウチの庭で牛と目が合って会社休んだことがあると母が言っていたのを思い出す。筆者も牛に追われてギリギリ木に登って助かったという夢を見たことがある(どんな家じゃ)。
北海道で一番長い4kmぐらいあるトンネルを抜け、ずんずん進む。広尾を越えると、旧国鉄広尾線の幸福駅のそばを通りかかったが、昔行ったことがあり、また幸福駅の切符も持っているため、通過。同様に愛国駅も通過。田中義剛経営の花畑牧場にでも寄ってみようかと思ったが、たぶんこちらも閉園時刻が過ぎていそうだったので、通過。結局、ほとんど岬でツブ貝食べただけの単なるドライブが終了、宿泊地の帯広に到着した。

豚。

帯広といえば豚丼だが、ツブ丼のせいで腹が減らず、駅前の「ぱんちょう」という店に行きたかったが、腹ごなしに少し遠くの店まで歩って行ってみることにした。目指すは西1南4の「鴨川」という店。ところが、探せど探せど店が無い!かなりの老舗なのに、るるぶが出てから今までの間に店じまいして建物まで取り壊してしまったのだろうか。しかし後でやっと気付いたのだが、筆者が一筋間違えていたようで、後で見たらしっかり店は存在していた。普段はものすごく鼻が利いて間違うことのない筆者だが、北海道のあまりの偉大さに、どうやら本州と縮尺を誤ったようである。
歩きまわって探しただけあって腹も少し減り、繁華街まで戻って「海老金」という店に潜入。ここの豚丼は何度もタレを付けて何度も焼いて、味がしっかり付いていて美味。ぱんちょうなどのような派手さは無いが、良い仕事だ。
返す刀で、今度は商店街にある「みすゞ」というラーメン屋へ(さっきまで満腹って言ってなかった?)。ここは入店してから知ったのだが、札幌ラーメン共和国等に期間限定で出店したり、なかなか精力的な店のようだ。普通のしょうゆラーメンを注文したが、なかなか美味であった。店の女将も気さくな方で良い感じである。また来たいラーメン屋だ。
この日の宿は「ホテルみのや」。繁華街にあって駅にも徒歩数分、ぱんちょうやみすゞにも徒歩数分という超好立地で1泊シングル3,200円という格安物件。北海道はおしなべて価格が安いので非常にありがたい。

富良野。

最終日。この旅初めてゆっくり遅くまで眠り、9時頃出発した。天気も良く、絶好の富良野日和であるため、富良野を目指す。
途中の新得では地元の遊び人が「新得ではソバを食べんと!」と言っていたのを思い出したが、気にせず進む。富良野では数年前から「富良野カレー」、そして昨年あたりから「富良野オムカレー」が流行っているようで、是非試さねばならぬ。この日は朝食も食べていないため、胃袋は万全だ。
富良野駅前は昔と変わらぬたたずまい。まずは富良野カレーの元祖といわれる店を探したが、これまた発見出来ず。これは筆者の鼻が悪いのではなく、おそらく本当になくなったものと思われる。腹も減ったので躊躇せず次の店へ。オムカレーの盛り付けがかわいらしい「くんえん工房yamadori」は、小洒落た喫茶店風の店内で、筆者にかなり似つかわしくない感じ。やや酸っぱい系のカレーで、食後に牛乳が付いて1,000円。
2軒目は(何事も無いかのように2軒目)「パーラー・メリオール」。ここも喫茶店風だが、さっきの店よりは入りやすい雰囲気だ。こちらのオムカレーは甘くて素朴なカレー。大きめのジャガイモが転がっていたりして「『ぐ』が大きいなあ、『ぐ』が~。」と言いたくなる。その他、チーズハンバーグ、サラダ、スープ、そして店のお姉さんが「牛乳は飲めますか?」と聞いて持って来た牛乳が付いて、980円。どう考えても2軒目のが得だ。さっきの店のお姉さんがこれまた生粋の「田舎娘。」という感じで、ある意味ギザカワユス。牛乳が飲めるかどうか一応確認するのも、お客様満足の観点からすると必要な一言だと思う。今度富良野に寄ったら間違いなくまた来るであろう。
富良野からは美瑛を通り抜けて旭川へ。時間が無いながらも、どうしても旭山動物園を捨て切れず、少しだけ入園。オランウータン館、チンパンジー館、サル山などの猿系を中心にまわり、恒例のほっきょくぐま館へ。今日のイワン君(あ、くまの名前です)はご機嫌ナナメなのか、水中ダイブを一度もやってくれず、他の観客と一緒に「あ~ん!」とタメ息を漏らすのだった。
帰りも国道12号の直線道路を逆向きに走り、ひたすら南下してとうとう千歳の飛行場に到着。4日間がんばって1,500kmも走ってくれたマーチを返却し、空港のお土産屋でウッチーに教えてもらったMORIMOTOのトマトゼリーを購入し(超美味だった)、白い恋人も購入し、全てを終えてラーメン道場に向かった時には持ち金が500円に。ラーメン食べられませんがな。。。

最後に。

今回の旅は途中いろいろと作戦変更したが、それがなかなか功を奏し、有意義な内容となった。情報提供してくださった皆さんに感謝したい。そして、道東の尾岱沼に行けなかったり、道北の音威子府に行けなかったり(好きなんです、音威子府)、全部で5杯しかラーメン食べられなかったり、いろいろと課題が残った。それがまた北海道に行きたいパワーとなるのだ。音威子府が呼んでいる。おといねっぷが!
おわり。