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北海道



ヘナチョコ君の安否やいかに!

工場唯一の楽しみである大型連休がまたやって来た。もう正月前ぐらいから「はやくGW来ないかな~」と待ち焦がれる有り様である。
今回は随分前から準備を始め、北海道は道東めぐりを綿密に計画していた。ところが、たけちんの「このままではラチが開かないので、出雲大社に行きたい」という要望に「オレも行きてぇ」と思った(こないだ行ったのにご利益なし)ため、急遽GW後半を山陰の旅にあてることに。
車検などでお金が無いため「フェリーで行き帰り」という超チープな旅を考えていた(フェリーは名古屋-苫小牧間片道8,400円とお値打ち!)が、3月分の給料がなぜか10万円ほど多かった(締日変更の影響かしらん?)ので「行きはトワイライトエクスプレス」にグレードアップ。運良くトワイライトも帰りのフェリーも取れたため、2日かけて北海道入り、2日滞在して3日かけて帰って来るというなんとも非効率な旅が完成した。
ところが。GW直前に例の東京行きを言い渡され、スーツ代などで再びお金がピンチに。泣く泣くたけちんとの出雲大社を諦め、安遠短なバランスの悪い連休を余儀なくされた。
出発当日。昼の12時ちょうど発のトワイライトは大阪駅に入線してきた。伊賀上野だったら京都あたりから乗れば時間もお金も得なのだが、やっぱり始発から乗りたいと思うのが乙女心というものだ。
早速列車に乗り込み、サロンカーへ。そういえば、去年のGWに列車内で知り合ったヘナチョコ君ことF君もメールで「GWは根室に行くよ」と言っていたが、筆者は彼のことをあまりお慕い申し上げておらず、「もしかして同じ列車ではあるまいなー」と、ドキドキしていた。F君は連休の前になると必ずメールをくれて、いついつにどこどこへ行きますよとか、こないだのメールでは聞いてもいないのに自分の色恋沙汰についての途中経過までしてくれるなど、なかなか熱心なご様子。本来ならばメールの内容など人に教えたりしてはいけないのだろうが、他ならぬF君からのメールなので、少しだけ公開させていただこう。
それによると、彼はしばらくパブに通っていたらしく、その店で働くフィリピン人の「アイリンちゃん」を好きになってしまったとのこと。それで、その後も店に通い続け、やっと良い感じになってきたところで、アイリンちゃんは国に帰ってしまったそうなのだ。
筆者は「好きなんだったら追うべきだと思います。」と興味本位で返信したが、彼は「お金がなくてそれも出来ない。つらい。」と、かなり傷心のご様子である。その後どうなったかはわからないが、ひとつ言えることは「根室行く金があるならフィリピン行け」ということである。残念ながら列車内に彼は乗っていないようで、コイバナの続きが聞けずにちょっぴり残念。

久々のトワイライトエクスプレス!

列車が石川県に入ろうという頃、近くに座っていたおっちゃんが話しかけてきた。みんなそろそろ退屈になってきた頃だ。
おっちゃんは小樽の出身で、仕事が東京なので久々の北海道入りとのこと。このGWは親戚のいる洞爺湖温泉に泊まり、その後小樽へ帰るとのことだった。さすがに小樽出身ということもあって小樽の街には詳しく、ここの店が安くて旨いだとか、このあたりは観光客相手だから行かない方が良いとか、いろいろ教えてくれた。
そして、もう一人おっちゃんが乱入してきた。彼は見るからに「山に登りま~す」といった格好で、一応尋ねてみると、やっぱり山に登るのだそうだ。筆者も一応「怪しい探検隊」のメンバーの一員として山登りは趣味のひとつだし、最初のおっちゃんも実はいくつもの山を制覇した経験の持ち主だったため、山の話題で一気に意気投合。今回は知床の手前ぐらいを縦走する予定だということで、大変羨ましい。
この日は天気も良く、日本海に沈むトワイライトが良い感じ。最初のおっちゃんは大のカメラ好きらしく、他の客の間にまで割り込んで「ちょっとごめんよ」と言いながら写真を撮りまくっていた。
暗くなってきたため寝台車に戻ると、隣にはカタブツげなおっさんが寝転がっていた。普通は挨拶をしてから多少の会話ははずむものだが、あんまりそういうのが好きではないような感じだったのでしかたなく布団にもぐった。
毎回このテの列車に乗ると「今どのあたり走っているんだろ。今のナニ駅かなー」などと外が気になって気になってどうしようもないのだが、さっきのおっちゃんにビールをちゃっかりごちそうになってしまったこともあって、今回は珍しくあっさりと眠りの淵に。
夜中の3時すぎに恒例の「車掌トーク」があるのだが、早目に寝たおかげで、青森駅の手前でバッチリお目覚め。早速サロンカーに出向き、車掌に一番近いかぶりつき席をゲット。今回の車掌さんはとっても話のヘタな人で、全くもって面白くなかった。「車掌の話は是非聞くべきですよ~」と昼間のおっさんズに紹介した筆者の面目まるツブレである。そのクセ「今日のお客さんは静かですね~」などと言いやがり、「つまらんから静かなんじゃダボ!」と叫びたい衝動にかられつつ、青函トンネルを抜けて無事北海道入りを果たした。
北海道に入るとまた眠くなってくるが、そこをこらえてグッと我慢。カメラ小僧のおっちゃんと話をしている内に列車は五稜郭に到着した。五稜郭から大沼までの右手に駒ケ岳を望むエリアは景色が最高。ちょうど日の出とも重なって、おっちゃんもカメラ片手に「うひー!」と叫ぶ有様だ。その後はまた寝台に戻って寝て、左手に千歳空港の飛行機が見えるようになった頃起き上がり、しばらくして札幌に到着した。

札幌・小樽でラーメン三昧!

今回の旅での北海道滞在はわずか2日間。翌日の夜にはもうフェリー乗船である。よって、あまり遠くには行けない。
考えた末、今回は札幌・小樽と近場を攻めることに決定。なにはともあれ、ラーメンである。
昔吟部長にもらった「Hokkaido Walker」のラーメン特集で上位に食い込んでいる「ラーメンてつや」を目指して歩き始めた。ラーメンてつやは南9西11という辺境の地。途中「ラーメンてつや」という看板があったので入店すると、ここは店ではなく「スープ工房」ということだった。なんと。スープを作る専門の場所があるラーメン屋など、聞いたことがない。否が応でも期待は高まるというものだ。しばらくして、やっと店に到着。ラッキーなことに、客はまだ並んでいないようだ。悩んだ挙げ句、味噌ラーメンを注文。旨いが、ちょっと期待が大き過ぎた。もしかしたらここは醤油ラーメンが旨いのかもしれない。チャーシューは絶品と言ってよいだろう。
2軒目(何の惑いもなくハシゴ)は、テレビで見て旨そうだった、琴似の「縁や(えにしや)」に決めた。腹を空かすためにまた歩いて札幌駅に向かう。途中の大通公園ではちらほら桜が咲いている。今年の桜はえらい早足だったが、札幌ではもう少しで見頃といったところか。一応時計台にも寄って、駅へ。琴似駅は札幌から2駅ほどの場所にある。琴似は知る人ぞ知る札幌ラーメンの激戦区で、行くのは初めてであり、大変楽しみである。琴似駅を降りると早くもラーメン屋の暖簾がいくつか見える。それとは逆方向のJR高架沿いの道を5分ほど歩くと、縁やは見えてきた。店前の暖簾には「ラーメン登竜門選手権準優勝」と書いてある。武豊の一八のさらに上を行く好成績だ(どんな選手権かは未だに知らないが)。しばらく待って、やっと入店。テレビでやっていた「えびそば」を注文。えびそばは件の選手権で店主が出した一品らしく、えびの頭を殻ごとミキサーで砕き、それをスープに調合するようだ。スープはえびの風味で良いコクが出ていた。旨い。もちろん最後まで飲み干して店を出た。ちなみに、昔テレビでやっていたモー娘。番組で中澤と石川が一日だけ北海道のラーメン屋で働く場面があり、筆者はテレビで見た時に「この店に似てるなー。もしかするとここかもなあ」と思っていたのだが、どうやら違うらしかった。
普通電車で小樽までは40分ほど。宿は駅前でそこそこキレイなのになぜか料金3,500円と超お値打ちな小樽グリーンホテルを取れたので早速チェックインし、ちょっと一服してまたラーメンを求めて歩き出した。トワイライトで小樽出身のおっちゃんに折角リーズナブルな寿司屋を聞いてきたのに、結局ラーメンとは我ながら手に負えない。
まずは、昔店の前まで行きながらも定休日だった「麻ほろ(まほろ)」へ。ここはかなり細い路地にあり、地図を持っていても見付けるのには本当に苦労した。しかし一度行っていることもあって今回はスムーズに辿り着いた。この店は「トロチャーシュー」がウリで、その名のとおりとろけるような食感で美味。店員に聞いたら「豚のほっぺの部分です」と素直に教えてくれた。いや、本当に旨かった。もちろんスープや麺にも手加減は感じられない。
ちょっと気を良くしたので、もう一軒行くことにした(たぶん気を悪くしていても行くんだろうけど)。隣の南小樽駅(地元では「なんたる」というらしい)まで歩いて、駅裏の「おたる蔵屋総本舗」へ。ここも以前店の前まで行きながら食べることの出来なかった店であった。ここにもトロチャーシューがあったので、注文。しかし、トロ具合では麻ほろの方が勝り、しかもさすがに腹一杯になってきたこともあり、今回の軍配は麻ほろに上がった。それにしてもトロチャーシュー。小樽付近では流行りなのだろうか。侮れぬ一品である。宿に戻って野球を観て就寝。ただ寝るだけなのだから、3,500円でも十分である。

神威岬は女人禁制!

翌日も天気は良好。朝早く起きて(昔から休日は早起き)、小樽駅から出ている中央バスに乗った。全然予定を立てていなかったのだが、昨日の夜野球を観ながら「積丹半島でも行ってみるか」という案に辿り着き、早速実行となったのだ。
バスは国道5号線を余市(嫌でもちょくりんのオヤジさんを思い出す)まで進み、ニッカウヰスキーの工場前を通って西へ進む。そういえば、10年ぐらい前にトンネル崩落で何人かが生き埋めになった事故は積丹半島のトンネルだが、いくつかのトンネルがかなり新しいところをみると、その事故を機に見直されたようである。左に積丹岳、右に日本海を見て景色は良好。小樽から2時間ほどで、半島の先っちょ「神威岬(かむいみさき)」に到着した。
神威岬は断崖絶壁の上に遊歩道がある感じの場所で、見晴らしは最高。バスが折り返して出発するまでに50分しかない(それを逃がすと3時間後)ので、急いで坂を上って行く。坂を上り切ったところに「女人禁制の地」と書かれた看板が立っていた。詳しいことは忘れたが、源義経か誰かの女がこの地で死ぬ間際に「女が近づいたら全て呪ってやる~」とおっしゃったらしく、実際にその後しばらくこの辺りで船が沈んだりいろいろと災いが起きたそうで、「うひーこりゃかなわん」と思った役人がこの地を女人禁制にしてしまったのだとか(どこまで本当なのか我ながら疑わしい)。ごく最近までそれは続いたそうだが、今はその呪いも薄れたのか、老若男女を問わず立ち入り可能だ。岬の先っちょには青い空と碧い海が広がり、振り返れば山もそびえていてまさに絶景。しかし、バスの時刻を気にしてそそくさとバス停まで戻る筆者であった。
帰りのバスも同じ運転手に同じ乗客。客は筆者を合わせて2人だったが、2人ともかぶりつきが好みらしく、2人して一番前に着席。ウトウトしている間にバスは来た道を只管戻り、ヨイチを通って小樽に到着した。
小樽では昨日感動した麻ほろにもう一度行ってみようかとも思ったが、そういえば運河沿いに「小樽運河食堂」というラーメン村が出来たことを思い出し、そちらへと足を運ぶ。
運河は相変わらずカップルと芸人でうじゃうじゃ。まずは裏の倉庫群で小樽ビールをグビグビ飲み干し、早速小樽運河食堂へ。ここは北海道のラーメンの他、博多や東京のラーメンも出店しており、本土の遠い北海道の民には嬉しいスポットと言えよう。
観光客の筆者は悩んだ挙げ句、博多の一風堂へ。本当はデビッド伊東が修行して出した「でび」に行ってみたかったのだが、ミーハーどもで芋の子を洗うような騒ぎ(デビ本人がいるのかどうかは不明)だったため、断念したのだった。一風堂はいつもの一風堂だったが、大阪で食べた味より美味しい気がしたのはやはり旅のせいだろうか。

帰りはチープに太平洋フェリー!

そろそろ帰りのフェリーの時刻が気になってきた。小樽をお別れし、札幌から苫小牧行きの高速バスに乗車。昔バスで飛行機に乗り遅れた記憶がどうしても離れないが、電車とは違った風景を楽しめる上に若干安いため、ついつい利用してしまう。札幌苫小牧間は遠いようでも高速ならアッという間。夕方の17時頃苫小牧駅に到着した。
ここからフェリーまでもバスに乗る予定だったのだが、フェリー埠頭行きの最終バスが何と1分前に出てしまっていた。なんと乗り継ぎの悪いバスよ。タクシー嫌いの筆者(高いから)だが、さすがに大荷物で何キロも歩くのはもっと嫌だったので、30分ほど悩んでタクシー乗車。遠いと思ったら1,000円ちょいで到着し、ほっと一安心(でも、フェリーは名古屋まで8,400円なのに、やっぱりタクシーは高いよなあ)。
名古屋行きのフェリーは昔乗ったのと同じ「いしかり」である。フェリーオブザイヤーを10年ぐらい連続で取っている高級船だ。
貧乏な筆者は「2等客室」というザコ寝大部屋タイプ。部屋は案外狭く、8人部屋でこぢんまりとしていた。既に客が2人おり、話をしていたので混ぜてもらうことにした。1人はおっちゃんで、北海道出身で愛知県勤めだそうだ。身内に不幸があって久々に帰ったということである。もう1人は筆者より年下の27歳のにいちゃんで、今まで北海道で遊んで暮らしていたのだが、久々に働くために愛知県に来たのだそうだ。北海道では自転車で海沿いを一周(すげえ)したり、そういうことをしていたらしい。筆者の上を行くスゴ腕の旅人と言えよう。今度は日本全国を自転車でまわるのだそうだ。会社はどうなるのであろうか。
3人で話していると、もう1人若者が入って来たが、我々があまりにも話し込んでいるため恐縮したのか、すぐに出て行ってしまった。
結局この部屋は4人。8人部屋を4人だから、チープながらかなり豪勢である。ちなみにこの2等寝室だが、床にバスタオルと布団が一枚、枕もついている。まあ旅慣れた者にはこれだけ揃っていれば言うことナスである。もちろん、船内の大浴場や映画館、パブや食堂やゲーセンなどは大金持ちと同じように使用することが出来る。はっきり言ってタコ部屋では寝るだけなので、どうしても人と一緒はヤダとか、どうしてもフランスベッドじゃないと寝られないとかいう人以外なら2等で十分であろう。とりあえずこの日は早起きで疲れたため、すぐに就寝となった。
翌朝は4時頃に起き出し、日の出でも見ようと船内の一番高い場所へ。前回乗った時は天気悪だったが、この日はなかなか良いお日様を拝むことができた。昼前、船は仙台港に入港。仙台では3時間停泊するが、街は遠いため牛タンなどを食べに出掛けるにはちょっとしんどい。筆者は3時間ずっと船内でボーッとしていた。
昼はレストランでバイキング(確か1,000円)。他の客の評判はあまり良くないようだが、筆者は味を気にしないタイプなのでかなり満足である。
食堂を出ると、老夫婦風の2人が碁を打っていた。混ぜてもらおうと思ったが、あまりにもヘボかった(途中から参加していたオッサンもヘボで、怪しい手を指導していた)ために断念。
しばらくすると、ラウンジで船長のトークショー(その間、誰が船を運転するんだい)があるということで、早速行ってみることに。この船長がまたえらいようしゃべる人で、しかも司会のカワイ子ちゃんとの息も絶妙で、かなり楽しめた。クイズでは「この船の全長は?」という基本問題が出て、筆者は来る前に暇でパンフレットの「いしかり案内図」を見ていたため、即座に手を挙げた。しかし暇人は他にもたくさんいたようで、船長は他の人をあててしまった。無念(参考までに、全長は192mらしい)。船長が「そろそろ名古屋を出た太平洋フェリーとすれ違います。みなさんオモテに出てください!」と言ったのでみんなタイタニックが沈む時のような勢いで外に脱出。しかし、船長の話が長過ぎたため、出た時には船は行ってしまっていた。なんたるちあ。

見知らぬ4人で船内麻雀大会に発展!

その後はまた暇になった。同じ部屋のにいちゃんを見付けたので話をしている内、「暇な人4人集めて麻雀でもやろう」ということになり、早速スカウトに出掛けた。
ターゲットはもちろんゲーセンで麻雀ゲームをやっているオッサンだが、すぐ釣れると思ったのに案外難航。同部屋のおっさんもやると言ったのであと一人なのに、なかなか見付からない。
部屋に入ってすぐ去っていった若者を見付けたので尋ねてみると「いやあすみません。麻雀やり方知らないんです。お役に立てずにすみません」と、微笑みながら非常に丁寧なお言葉。我々は「彼はたぶんオレらがうるさかったから怒って去って行ったのだ」と思っていたのだが、とっても良い人だった。ちょっと嬉しい筆者である。
「ようし、今度はオレが探してくる」とヤル気マンマンなのがおっさんで、我々の実績をはるかに超える人数に声を掛けたもよう。筆者は「普段営業なさってるんですか?」などと聞いてみたが、どうやら違うようだ。彼の営業もむなしく、どうしても一人集まらない。
仕方なく筆者はにいちゃんと将棋を始めた。始めた途端、おっちゃんが「見付けた!」と言って部屋に入ってきた。とりあえず将棋を済ませてからということにしたものの、このにいちゃんがまたえらい考える人で、おっちゃんが風呂に行ってメシ食って帰って来てもまだ勝負がつかず。結局根負けした筆者が負けてしまい(実はかなり悔~)、やっと麻雀タイムとなったのだった。
釣れたのはトラック運転手の桜井さん。北海道と名古屋を往復するのはもう何十回目らしく、船のスチュワーデスともほとんど顔馴染だということで、大変羨ましい。この時やっと、おっちゃんが平野さん、にいちゃんが大下君だということがわかり、開局した。
さっき将棋で負けたこともあってかなり本気モードの筆者、最初からバカヅキ。それにしても、時間を気にせず打てる麻雀は最高である。いしかり号は大きいのでそれほど揺れないし、快適にプレイできる。筆者は夜のピアノショーが見たかったのだが手放してもらえるはずもなく、ビール片手に夜通し対局は続く。夜が明けて終了した頃には片道の旅費が浮くぐらい儲けた筆者。さわやかな気分で名古屋の朝を迎えるのであった。
朝9時に名古屋到着。最後の最後も部屋の4人が残り、4人でタクシーに乗って名古屋駅へ。こうして、東京行きのせいでかなりビミョ~な北海道旅行は幕を閉じたのであった。ちなみに結局東京の準備をするだけのお金は残らず、親のスネに噛り付いてなんとかスーツを1着購入するのだった。いい歳こいて情けなや。
おわり。