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福岡



ユミゾー「期待しないで」

ハロテン感謝祭(ハロープロジェクト10周年記念感謝祭)の一環ということで、メンバーを何グループかに分けて、国内の各エリアでイベントを開催するということらしく、仕方がないので申し込むことにした(やむをえんな~)。各メンバー1回ずつの出演だが、私が推して止まない田中っちはなんと「福岡公演」!東京でやってくれたら良いのに、なんてことでしょう。ハロプロの中ではもちろん中心選手であるモー娘。において、その中でもセンターを務める田中れいなは福岡市東区出身。おそらく彼女の何らかの力が働き、そのようになったものと容易に推量できる。
九州は最近ご無沙汰で、数年前から行きたくて仕方が無かったのだが、ついつい連休になると北海道に行ってしまったりするため、なかなか縁が無いのである。そんな意味では今回の福岡公演は良い機会。早速福岡営業所の面々にメールすると、T君「いつでも来てくださ~い」まちゃあきさん「忙しいからな~」ユミゾー「期待しないで」と、1人以外はツレないお返事。「期待しないで」って、どんだけアレやねん!
でも1人釣れたので、T邸宿泊を勝手に見込んで計画を立てることになった。実は現在「宿泊したことがない都道府県」が3つあるのだが、その内の1つが佐賀県なんである。佐賀県なんて用事もなくて滅多に行く機会が無いので、このチャンスを逃してはならぬ。というわけで、1日有休を取って、T邸・佐賀県の2泊3日小旅行に決定した。
前日から低気圧の影響で天気は微妙ながら、スカイマーク便は福岡空港に向けて元気に飛び立った。いつも海側のルートが多いのだが、この日は富士山の少し北側を通るルート。雲の上に富士山が浮かび、お鉢が見えるほどすぐ近くを通過、日本人の私でも「オオゥ」と言ってしまいそうだ。
風が強く、飛行機は少し遅れて福岡到着。飛行場まで迎えに来てくれたT君と久々の再会を果たした。イベントは翌日なので、この日は飲んで食べてT邸宿泊予定だが、なんと!私を冷たくあしらってくれたまちゃあきさんとユミゾーが「1時間だけなら会ってあげてもよくてよ?」と言ってくださったので、待ち合わせ場所の天神に急いで向かう。
天神の立派な地下街(天神の地下街はヘボいものしか無いとずっと思っていました。ご無礼しました)を通り抜けると、とあるケーキ屋の前に件のお2人が待っていた。 まちゃあきさんには東京研修などの時にお会いしているが、ユミゾーは初めて。電話で声だけ聞くと声がまちゃあきさんとソックリであるため、似たような容姿をイメージしていたが、会った瞬間「あれ?誰ですか?」という感じだった。いや、噂に聞いていたとおりのカワイ子ちゃんなのだが、小柄なカワイ子ちゃんを想像していたため、ちょっとビックリ。人の勝手な想像というものは、恐ろしいものである。ちなみにユミゾーは漢字で書くと「由美象」だそうで、まちゃあきさんの命名である。「あるキャラクターの象がカワイイから」と言っていたが、デカいからという噂も(あんまり言うと怒って踏み付けられそう)。2人とも忙しいところ出て来ていただいて、本当に嬉しい限りである。ケーキも美味しかった。今度はまたゆっくり酒でも飲みたいものである。

福岡市内で暴飲暴食!

ここからはT君との暴飲暴食タイムである。福岡といえば、もつ鍋はハズせない。まちゃあきさんが「赤兵衛が美味しいよ。八兵衛やったかいな?」とあまり役に立たないため、新規開拓で「海亭」という店に突入(越後屋という京風?の有名店にも行ってみたが、超満員でダメだった)。海亭というだけあって刺身は旨いし、もつ鍋も美味。酒もビールや焼酎の他、泡盛なども各種揃っており、なかなかの店であった。
返す刀で警固の「秀ちゃんラーメン」へ。ここは雑誌でも特集されているような有名店だが、噂に違わずスープがクリーミーで美味。ついつい替え玉まで注文してしまった。
酔っ払ってへにょへにょになりながらT邸に初上陸。10階建てマンションの10階で、見晴らしは抜群である。大濠公園の花火の日は絶好のポイントなのだそうだ。気分が高揚したのか、ギターを弾いたりユーミンのCDを聴いたりして(何しとんねん)、しばらくしてから就寝となった。

憧れの黒川温泉へ!

2日目も天気は今ひとつ。しかし、夕方のイベントまでかなり時間があるので、協議の結果「レンタカーを借りて、黒川温泉へGO!」ということになった。風呂嫌いだが温泉好きな私、まさか黒川温泉に行く機会が訪れるとは思ってもみなかったため、嫌が応にも胸躍る。
大分道を降りてからも山道が延々続く。途中にも崖の中腹にあるような鄙びた温泉宿もあったりして、素晴らしい雰囲気だ。道沿いに見掛けた「杖立温泉」の語源について、2人で予想してみた。T案「なんとかのミコトが、温泉帰りに杖を地面に突き立てた」。私案「杖をついて歩っていた老人が温泉で治癒し、不要になった杖を立て掛けて帰った」。どうでしょう(後で調べたところによると、どうやら私案が有力なようです。さすが~)。
昼前に黒川温泉着。山奥村の集落で、良い感じの鄙び方である。ホッタテ小屋の「穴湯」という無料の立ち寄り湯に入り、「はぁ~~」と日頃の疲れを癒す(これでも結構疲れております)。お湯に入ると腹が減る。2人で「だご汁食いてぇ~」と歩っていると、丁度良い店を発見、即入店した。だご汁と地鶏めしのセットで、えらい美味。自分でも作ってしまうぐらいだんごじる好きな私、大満足であった。

久留米ラーメン発祥の店だが!

店を出ると、いつのまにか土砂降りに。ほうほうの体で車まで突っ走り、今度は国道を戻って久留米ラーメンを目指す(しかし食べてばっかりやのー)。T君独自の調査により、「南京千両」というこれまた鄙びた店に潜入。ここはなんと久留米ラーメン発祥の店とのことで、期待が高まる。ところが!T君の注文した醤油ラーメンに対して店のおばちゃん「スープ別に作らないといかんけん。。。キャベツも無いし。普通のラーメンでええ?」と、全くヤル気が感じられないご様子。出てきたラーメンは久留米ラーメン独特のこってり感とは程遠い薄い感じのスープで、2人無言のまま立ち去るのであった。全くもって謎であるが、後でネットを見たら「今はもう歴史を残すために存在意義があるだけのラーメン屋です」と書いてあった。作る人が変わったようで、残念。歴史とは時に残酷である。

苦悩の2階席最前列!

ついに夕方になった。T君は「これだけ飲み食いして温泉にも入った後なのに、これからがメインイベントとは羨ましいっす~」と感嘆のご様子。
会場のZEPP FUKUOKAはT邸から徒歩10分、ヤフードームから徒歩数分の場所にあった。既にヲタの方々が入口付近で「まだかまだか」と待ちわびている。
私の席は2階席だったが、会場入りして唖然!今まで運良く避けて通ってきたが、ついに「2階席最前列」が当たってしまったのである。最前だからといって、嬉しいわけではない。昔、2階席で飛び跳ねていて落下した痴れ者がいたせいで、2階席最前列は「立ってはいけません」というルールになってしまったのだ(その時はいろんな人から「お前じゃないか?大丈夫か?」と心配メールをいただき、ありがとうございました。違います)。
これは困った。イベントではトーク・ゲームの他、ミニライブなどもあるのだが、みんな飛び跳ねたり回ったりして熱狂する中、2階席最前の40人ぐらいだけ椅子に座って静かにしていなければならぬ。蛇の生殺しとはこのことである。あまりに不憫に思ったのか、ステージ上のメンバーも「2階席最前列のみんな、盛り上がってる~?」などと変な煽りを入れてきたりして、我々も「おー」と力弱く答えるのだった。しかし、そんな我々にもやっと心拍数の上がる瞬間がやってきた。イベントの最後は、握手会なのである!

握手会であややそっちのけ!

本イベントの出演者は、田中れいなだけではない。リンリン・ジュンジュン・田中れいな(以上モー娘。)・あやや・メロン記念日の順に、舞台でお待ちしているのだ。私の手前の人はリンリン推し、後ろの人は私と同じれいな推し。予想される図式は「手前の人がリンリンとの握手で粘り、その後足早になる」。やはり自力で粘るしかなさそうである。その粘りが後ろの若者にも幸をもたらすのだ(なんて素晴らしい連帯感なのでしょう)。
さて、我々の順番が回ってきた。手前の殿方は予想どおりいきなりリンリンにかぶりつき。。。と思いきや、緊張のあまり「ウォーアイニー!」と叫んだだけで行ってしまった(注:リンリンは中国人です)。リンリン・ジュンジュンと進み、田中っちで心拍数はMAXに。数年前のタッチ会ではあまりの緊張にほとんど記憶が無いが、今回の私は一味違う。しゃべった会話は恥ずかしいのでヒミツだが(今さら何を)、握手しながらの「ナマお疲れいな」を私だけにいただき、感無量である(しつこいようですが、私だけにいただきました)。初握手は感動的であった。次のあやや・メロン記念日はもう、野球で言えば消化試合みたいなものだった。後で由美象に「そんな扱いだなんて、あややって本物じゃないよね?」と言われたが、松浦亜弥ホンモノです。すまん、あやや。

佐賀県をゲット!

あまりにも興奮しすぎて博多駅に戻る地下鉄ではうっかり手前の祇園駅で降りてしまったが、歩って博多駅まで行き、駅ビルの「めん吉」というラーメン屋で一杯。そしてJRで佐賀駅まで乗り継ぎ、今宵の宿「佐賀シティホテル」へ。久しぶりにカプセルにしてみたが、2.8kで大浴場に入れるし、朝食バイキングサービスだし、客は少ないし、超快適であった。これで佐賀県宿泊も果たし、残るはあと和歌山県と岡山県である。
翌日は博多まで戻り、駅前の「一幸舎」でまた一杯、スカイマーク便でUターンとなった。それにしても今回はまた内容の濃い旅となったが、T君はじめ、楽しませてくれた皆さんに感謝である。今度は越後屋にも行ってみたいし、今回行けなかった屋台にも行きたいし、他の温泉にも行ってみたいので、まちゃあきさんはちゃんと調べておいてください。
おわり。